仕事に必要な知識は入社後に学べる

佐々木 千夏
第二技術部 河川砂防課 2020年 新卒入社

砂防ダムの設計では、調査の幅広さに驚いた

現在は、土砂災害防止のための砂防ダムの設計に携わっています。たとえば、南魚沼市で担当した砂防ダム改修プロジェクトでは、現地調査、地質図と地質調査の結果、さらに、改修箇所の上流と下流、つまり、どの川から流れてくるのか、どこへ流れていくのか、魚や生物の生息状況はどうか、魚道は必要かなど様々な資料や情報を集め、それらを勘案して設計するのですが、その資料の多さや範囲の広さに驚き、公共事業の重みを実感しました。

フィールドワークの場が現在では仕事場に

大学では地質を専攻し、フィールドワークで沢や川を歩くことが多かったのですが、今では、そこが仕事場。山歩きは好きですし、地図や地質図の見方が仕事に活かせているかなとも思うので、現地調査が楽しみです。一方、土木や建設の知識やCADの使い方などはゼロからの出発でしたが、研修もあり、入社後に覚えられます。就活では、専門にこだわりすぎず、多くの企業を見て話しを聞くと、思いがけない発見があって合致する企業に出会えるということを、学生の皆さんに伝えたいです。

河川・砂防の分野で経験を積み、技術士を目指したい

今後は、河川・砂防・護岸などの分野で多くのプロジェクトを経験しながら、地域の安全を守るために、どういう計画や設計が最適かを追求していきたいと思います。そして、将来的にはその分野での技術士資格取得を目指します。また、公共事業では、発注者や関係者に対して設計について説明を行うので、専門用語を知らない人にも理解しやすいように説明する力やコミュニケーション力を磨いていきたいと思います。

とある1日のスケジュール

出社(8:30) 作業工程の確認をし、現地踏査用のポールやスタッフを準備します。
現場作業(10:00) 計画地点や河道の状況を計測・撮影します。
昼食(12:00) 最寄りの市街地で昼食をとります。
現場作業(13:00) 午前の続きをします。確認しきれない箇所は次回に持ち越しです。
帰社(16:00) 帰社後は現地踏査の結果をもとに、写真整理や図面作成をします。
退社(18:00) 作業が切迫してなくてもゆっくり帰っています。

※2020年10月取材当時の内容です。